副島整形外科

CPR(心肺蘇生法)とAED(自動体外式除細動器)の勉強会を開催しました

令和6年10月15日(火)にCPR(心肺蘇生法)とAED(自動体外式除細動器)についての勉強会をリハビリテーション科で開催しました。

講師に瀧下 慎市先生をお招きし、『理学・作業療法士として身につけておくべき救急対応の知識と技術』というテーマで開催していただきました。

瀧下先生はAHA BLS LEAD INSUTRUCTOR (アメリカ心臓協会公認の正規インストラクター)であり、循環認定理学療法士、心臓リハビリテーション指導士等の資格をお持ちです。

CPR(Cardio Pulmonary Resuscitation)とは病気やけがなどで心臓と呼吸が止まってしまった傷病者に対して、胸を強く圧迫する胸骨圧迫と、口から肺へ息を吹き込む人工呼吸によって心臓と呼吸の動きを助ける方法を「心肺蘇生法」といいます。

万が一の緊急事態に備え、スタッフ全員が正しいCPRの手順やAEDの使用方法を学ぶための貴重な機会となりました。胸骨圧迫やAED使用のトレーニングを受けることで、誰でも対応できるスキルを身につけるように実技中心に講義をしていただきました。

講義では人形を使い、実際に胸骨圧迫(心臓マッサージ)やAEDのパッドの貼り方など実技を通して学ばせていただきました。実際に行ってみると胸骨圧迫が弱かったり、AEDの操作手順が曖昧だったりと課題を認識することができました。また、実際にCPRをを行う者と、それを客観的に観る者に分かれ、実技をした後に何が足りなかったのか、どうすればもっと素早くできたかなどフィードバックを行いました。

講義の最後に、実際にリハビリテーション室で心肺停止の患者さんがでたという想定で、シュミレーションを行いました。

シュミレーションを行ってみると、スタッフそれぞれの役割分担、医師への連絡手段、動線の把握、AEDの手配などもう一度普段から確認しておく必要があると強く感じました。

今回の講義を受け、日頃より反復的にCPRの実技やAEDの使用方法、院内でのプロトコル(決まり事)などの練習・確認を行う必要性を強く感じました。

今後ともスタッフ一人ひとりが自信を持って適切な対応ができるよう、知識と技術の向上を図っていきます。

実際の講義(実技)の様子